2023/08/04
静岡県の小さな町工場が立ち上げたテーブルウェアブランドのプロジェクトをクラウドファンディングで応援
パルコが運営するクラウドファンディングサービス「BOOSTER(ブースター)」は、静岡県の地域活性化へ寄与する事業者の応援を行う「しずおかMIRUIプロジェクト」を立ち上げ、活動しています。
2020年から静岡放送新聞社・松坂屋静岡店・静岡パルコ・BOOSTERが一体となり様々なプロジェクトが実施されており、リアルな場を掛け合わせたプロモーション活動も展開しています。
今回、本プロジェクトに参加しているグラスウェアブランドPROGRESSは、父と息子の型破りな挑戦から生まれました。
ものづくりに実直な父・博夫は2010年、2年の歳月と全ての貯蓄を投じて金属をナノレベルで調整することで耐水性や耐久性に優れたコーティング装置を開発するも、大手競合メーカーの開発力に破れ、ことごとく受注を取り逃します。途方に暮れる父の姿を見た息子・克久は、その技術の可能性を信じ、それまでのエンジニア職を辞め、家業への入社を決意しました。試行錯誤を繰り返し、研究者から認められ人工衛星パーツへのコーティングを受注に成功します。
そして、機能性だけでなくその美しい色彩に魅了された息子の発想から、続いて親子が挑んだのはグラスウェアでした。絶対に成功しないと周りから猛反対されながらも、互いのアイデアと技術力への信頼は揺るぎませんでした。
そんな周囲の評判とは裏腹に、国際展示会では、他にはないオーロラの輝きに惹かれ、ひとり、またひとりとグラスを手に取るバイヤーたちの姿がありました。チタンのコーティングは、注いだ酒の味をまろやかにすると話題になりました。いまや大手企業のノベルティや有名ブランドとのコラボレーションを通して多くの愛酒家たちに支持されるブランドへと成長しつつあります。
自然的、歴史的財産も多く、さらには全国有数のものづくり県とも言われるほど、東西にわたり産業が盛んな静岡県で育まれた「テクノロジーをアートに」を表現するために、発信と交流の場を作りたいという思いからクラウドファンディングにチャレンジをしました。
PROGRESSのグラスは、純チタンでコーティングされており、繊細に味の本質を感じ取っていただけるだけでなく、活性酸素作用により雑味を分解し「味がよりまろやかになる」と言われています。また、経年変化もほとんどありません。においや汚れが付きにくく衛生面でもとても優れています。さらに、独自のナノテクノロジーによりオーロラを再現した美しいグラスです。
本来、瞳の色や肌の色、文化や信仰、男女の性別を問わない価値感である「美しさ」や「食」を着飾ることにより、未来へとつながる、刺激的かつ繊細な新しいライフスタイルをPROGRESSは提案します。
環境を考えるRecycle(再循環)/Reuse(再利用)/Reduce(削減)により、環境への負担を軽減すること。そして、LGBTも含めたSOGI(※)におけるすべての人の対等と平等をRethink(再考)/Relieve(緩和)/Respect(尊重)から人権の尊重を考えます。全ての人にとって「美しい」という価値観に境界線はないことを掲げてきたPROGRESSは、ジュエリーグラスを通して“ひとつひとつのモノを大切に末長く使う意識をもち、ひとりひとりがお互いを尊重しあう豊かな社会”を実現するためにできる未来へと取り組んでいます。
(※)SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)とは性的指向・性自認を意味し、全ての人々が含まれる価値観のこと。