―今のお二人の働き方を教えてください。

木地光　 一人目は2010年6月、二人目を2017年4月に出産して、2回産休を取っています。一人目の時は調布店に在籍していて、復帰した時は本部でIT推進室、今のグループ情報システム推進部で復職しました。二人目の時までその部署でお世話になって、二人目の時は人事・総務部で復職しました。現在も時短勤務をしています。

柏木　 私は調布店、広島店で勤務した後、本部の店舗統括部に異動になり、1年後くらいに妊娠が分かって、2019年8月から産休に入りました。2020年10月から復職なので、まだ復帰したばかりです。木地光さんは二人もお子さんがいらっしゃってすごいなと思います。復帰したばかりというのもありますが、仕事をつづけながら二人目を産むのは大変じゃないですか？二人目がいる生活が想像できないです。

木地光　 私も一人目の時はそう思いましたよ。でも、実際に子供が生まれてみると、二人いても仕事は続けたいな…という気持ちは強かった。仕事はいつでも辞められるからね。

柏木　 ちょっと相談したいことがあるのですが、まだ子供が小さいので、突発的な熱や病気になるんです。それで保育園から連絡が来て、同僚たちに「すみません！」と謝りながら仕事を抜けることがあるじゃないですか？木地光さんの場合は、そういう時はどうされてました？

木地光　 それはよくあることだよね。もう大きくなったから今はほとんどないけど、そういう時のために仕事の進捗状況を報告できるように整理しておくことが大切かな。現時点の状況と、継続性のある仕事なら続きはどうする予定で、頼みたいことがあればその指示も出せるようにしておくこと。

柏木　 そうですよね。コロナ禍で、今は週半分がリモートワークになって、もう少し子育てしやすいかと思ったのですが、無理でした（苦笑）。突発的な熱が出ても、体は元気だったりするので大人しく寝てくれないので、仕事まで手が回らないんです。だからこそ、仕事の状況を把握しておくことが大切なんですね

―育休復帰後はどんな仕事をしていますか。

木地光　 一人目の時はシステムを管理する部署に復職しました。システム・デジタルには疎いのですが、システムを稼働させる為の費用・予算管理を中心に業務をしていました。現在の人事・総務部では、アルバイト雇用を中心に入社手続きや給与支払を担当しています。

柏木　 私は社内では「コラビジ」と呼ばれている、新設の部署に所属しています。新規事業創出を目的に、外部企業とのコラボレーションや、グループ内で新規事業を生み出すための環境整備をしています。

木地光　 パルコで働いていると幅広く色んな仕事があるので、世間一般で言われるようなキャリアダウンすることはないよね。

柏木　 そうですね。例えば「育休明けに自分の席がない」とか、ネット神話的なことは全く聞いたことがないですね。新人の時から裁量権のある仕事を任されることが多いので、キャリアの描き方も人それぞれということもあるから、あまり産休・育休で良く聞く不平不満は社内からは聞こえてこないです。

―パルコは働きやすい会社だと思いますか。

木地光　 私の場合は上司が子育て経験のある方なので、とても配慮してもらっていると思います。初めて来た部署でもできる仕事から任せてもらえたので、ありがたかったですね。

柏木　 確かに！ピンチとまではいかないけど、ちょっと大変なことがあると助けてくれる人が現れてくれますよね。

木地光　 上司がボソッと「自分の時はこうしたなぁ…」なんて語りだしながら手助けしてくれた時は、そういう話が聞けて嬉しかった。

―ママになっても仕事を続けていく秘訣はありますか。

木地光　 やっぱり、子供がいたとしても仕事を続けていきたいという腹積もりが大切なのではないかと思います。

柏木　 そうですよね。子供がいたとしても、この仕事をやってみたい、挑戦したい。そんな決断ができれば、続けていけると思います。

木地光　 パルコは産休・育休からの復帰率が100％なんですよ。全社員フレックス制なので、仕事の仕方や勤務時間を自分で決められるので、ママに限らず働きやすい企業だと思います。