PARCO を装う不審な WEB サイトにご注意ください

PARCO

当社株式は2020年3月18日をもって上場廃止となりました。
本ページは上場廃止までに公開していた過去のIR情報を掲載しています。

市場動向と経営課題

事業環境の認識
マーケットは大きな変化の時を迎えている

池袋PARCO開業の1969年からの人口動態を見てみると、2010年までは東京都をはじめ、政令指定都市を中心に人口が増加し、都市部と地方間での二極化が進んでいます。2010年からは高齢化の進行や総人口の減少がはじまり、2018年は一部政令指定都市でも人口減少がみられます。今後も高齢化や総人口の減少が続き、さらに全国各都市のインフラなどが整備された利便性のより高い中心部の人口流入・集中度が上昇していき、より都市部集中が進むと予想されています。
 2018年の小売業界は、豪雨・台風・地震などの自然災害や猛暑の影響に加え、婦人服の売上が伸び悩むなど、消費者マインドは停滞感が続いています。業界別では、リニューアルを進めたショッピングセンターが前年実績を上回ったものの、百貨店は中国のEC法改正の影響などにより、インバウンド売上が明暗を分け、全体では前年実績を下回りました。一方でEC市場は、利便性の高さやライフスタイルの変化、スマートフォンを介した個人間取引の活発化など、引き続き拡大しています。また、EC業態がリアル店舗へ出店、サービス展開するなど、リアルとネットの境界線はなくなりつつあります。
 消費動向の変化については、モノやサービスを他の人と共有する「シェアリングエコノミー」やSNS活用による「共感消費」、女性の社会進出拡大に伴うライフスタイルの変化による「モノからコトへ」「価値観の多様化」など大きく変化しています。また訪日外国人が年々増加する中で、外国人のお客さまも「モノからコトへ」の消費変化がみられ、日本ならではの体験型サービスが拡大しています。また、さまざまな分野におけるテクノロジーの進化により、新しい消費体験の提供や店舗管理など、マーケットは大きな変化の時を迎えていると考えています。

東京都と政令指定都市の人口動態 東京都と政令指定都市の人口動態
小売業態別売上高前年度比推移(既存店) 小売業態別売上高前年度比推移(既存店)
EC市場規模の推移 EC市場規模の推移
Updated Jul. 8, 2019